静岡音楽館AOIで、昨日「山田晃子(やまだあきこ)の室内楽」を聴いてきました。
室内楽、実は私は苦手で避けてきた分野。 やっている人たちは楽しいでしょうけれど聴いてる私はちっともいい気持ちになれないんですよ・・・ってな感想が正直な話でした。 舞台上の皆さん全くニコリともせず、ただただ楽章はすすんで行く・・・こちらも聴くほどに体も心も冷えていく・・・。 または目で合図して、時折目の端で笑いながら音楽を合わせる・・・。 前者が多かったのです。今までのは。 しかし、昨日のは違いました。目からうろこ状態。 山田晃子さんは若干20才のヴァイオリニスト2002年には ロン・ティボー国際音楽コンクール史上最年少で第1位2003年ミュンヘン・コンクール第2位も獲得し現在パリにて活動している、スラッとした女の子。いやはやそれを支えるほかのメンバーが素晴らしい。今井信子(ヴィオラ)、原田禎夫(チェロ)、野平一郎(ピアノ)ですもの。 ですものったって、彼らのことをどれだけ知っていたかなんて、実際の所そんなに知りはしなかったのですが、昨夜でその実力のほどを思い知らされました。
プログラムはシューマン:ピアノ四重奏op.47 、モーツアルト:ヴァイオリンとヴィオラのための二重奏曲第2番、ブラームス:ピアノ四重奏曲第1番op.25 山田さんはモーツアルトでキラキラと輝いていましたねえ。ブラームスの作品においては、この作品が持つ感情豊かな重厚さのなかに彼女はまだ、これから色々学びながら入りこんでいくのかもしれない。チェロの原田禎夫(はらださだお)さ~ん、その音楽に対するアナタの姿勢大好き~ファンになりました!!どこかでまた、絶対聴きに行きます・聴かせてください~。スケジュールは?調べよっと。野平さんはさすが です、音楽をきちっとわけて全員の呼吸をみて まとめてくる。今井さんのヴィオラの支えでモーツアルト二重奏を弾けるなんてなんという幸せでしょうか・・・。聴いてる私も幸せでした。
しかしながら風邪で咳き込んでおられる人が斜め後ろにいらして、始まる前からこれはもう聴けないんじゃないか?と思うほどの頭蓋骨が口から飛び出しそうな勢いの咳き込みよう。音楽の間は我慢なさっていて、楽章の休みになると激しい咳。周囲の方も気が気じゃあなかったでしょう。なんといってもご本人が一番つらいでしょうし。体調管理して公演を聴く事の大切さを再認識しました。
いつもいつもお世話になっている、すみや静岡本店の佐藤文典さんがCD販売にいらしてました。クラッシックの歩く辞典のようなスゴイ方です。私はいつも頼りにしています。
いい室内楽聴いたし、今年はその分野も思い切って聴きに行くぞ~。
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