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みどり音楽企画の徒然日記
プロフィール

みどり音楽企画

Author:みどり音楽企画
芸術をこよなく愛する
みどり音楽企画の代表取締役社長。
コーヒー・ナポリタン・モンブラン・お肉・杏仁豆腐好き

看護師でもあり、包帯巻かせると
出来上がりは芸術品。

お料理だけじゃあないよ、
今年もいい公演つくります!!



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亀 の夢


亀の夢 をみた。

どうして、亀が2匹も、ふつーイチゴが売ってる際に入っているプラスチックの容器に
居て、計2パック左右にあるんだ。ということは黒っぽいカメ4匹も。
「パックに亀だよ、」と、目が醒めた。
なぜ夢に はっきり出てきたのか・・・。

夢占いによると
~~亀は豊かさを表し、健康面や金銭面また精神面など全てにおいて満たされている状態です。またはこれから満たされていくと言う暗示の場合もあります。よい仕事にめぐり逢えたりするかもしれません。

女性が亀の夢を見た場合は恋人や結婚相手を得たり、健康長寿を意味しています。

■ウミガメ(海亀)の夢は、あなたの健康を表していますので、長生きできるでしょう。また子どもが欲しかった人は、子どもを授かることができるでしょう。

■リクガメ(陸亀)の夢は、あなたの金銭面を表しています。金銭面が豊かになり、その亀が大きければ大きいほど豊かになるでしょう。また大きな利益が手に入ることを暗示している場合もあります。~~

らしい。
どう考えてもタワシくらいの大きさだったから、陸の亀でしょ。
何で 亀 なんだろ、変だな~豊かさなの?宝くじ買えって事?
いや、しかし、今でも目に浮かぶよ。

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これから

 オリオン座がきれいに見える。

 冷たい空気のなか、本当に久しぶり、じーっと夜の空を見る。

 やっぱり星は大好きだ。

最近落ち着いていろんなことを考える時間がなかった。

音楽の仕事の為新幹線に乗って移動中は、睡魔に襲われて、またはマナー違反の携帯の着信音に悩まされ、真剣なこと、考えられるハズない。
自宅に戻ると、家事が当たり前のように待っている。
医院の仕事場では医院の仕事を考える。
 患者さんと向かい合うときはそれしか考えてはいけない。 最近看護師道に一直線だからナ・・。

・・・じゃあ、いつ? いつだ?
ということで、

よその音楽会ばかり聴きに行って、あちこち優雅に観光しているわけではありません。
神戸も、せめて神戸牛食べたくても時間なくて結局ホールと駅のみ。淡路牛駅弁ご購入だし。
 でも目的は「演奏」なんだからそれでいいのさ。

「今後のみどり音楽企画の予定はどうなっているのですか?」

ご質問が、多く寄せられ嬉しいやら さて、どうなるのやら。

学生の為の公演が、準備する余裕がなくてなかなかできなかった。反省。
あのキラキラした目、そして指導されている先生たちの熱意。来年はそれにもまた取り組みたい。
マレキアーレでの公演のシリーズ化も。演奏者、作曲家、楽器でなど色々考えられる。

「ホームページの今後の予定が真っ白じゃあ、皆さん驚くね。」というと

「じゃあ、緑色にしたら?」 ピアニストから即答され、爆笑。

今も少しやっていますが、演奏者との掛け合いのある会もあたたかくていいいかも。

大好きなバラの花の写真。
これは11月6日に岩手県花巻市の宮沢賢治記念館での2回目の公演のとき、楽屋へ記念館の職員の伊藤さんが飾って下さったものです。 
嬉しかったなあ。
お花と音楽、いいな。

この2~3日は少し考える時間がとれそうです。

風邪が流行りだしています。
私はプロポリス入りキャンディーを持ち歩き、熱いお風呂に入って頑張っています。
息子も元気でやってるかな。会いに行こうかなァ。急に行くと嫌がられるしサ。。。
みなさん、風邪ひかないようにね。
当院へいらしたら、御希望なら私が点滴してあげま~ス(笑)。

日本センチュリー交響楽団&岡田 将のリスト  松方ホール

 実に楽しそうに弾く 岡田 将・・・圧倒的な「岡田 将ワールド」だった。

2011年11月23日 神戸松方ホールの舞台はあふれ落ちそうに団員が乗っていて、指揮者 山下一史氏がにこやかに小走りで登場。プログラムは、
交響詩 「レ・プレリュード」
ピアノ協奏曲第1番 変ホ長調
    休憩
ピアノ協奏曲第2番 イ長調
ハンガリー狂詩曲第2番嬰ハ短調
   
およそ岡田さんのそれとは異なるんだけれど、リストにおいては、ジョルジ・シフラの演奏スタイルが好きなんだ。
しかし昨日の演奏、コレハ思った以上に岡田将の、ピアノにかける情熱が、私の好みを更に上回って「興奮する」とか「素晴らしいわあ」 とかそんな次元じゃあなかったな アレハ。
 嬉しそうに登場し、オーケストラと息を合わせて 山下氏とともにリストのコンチェルト2曲を、余裕を持って楽しそうに弾く。
フィギュアスケートの小塚くんも使用したことからも意外と有名になってよく耳にする第1番。
岡田さんの指が、ピアノを自由自在に操作して、鍵盤の上を目にもとまらぬ速さで駆け抜ける。
「トライアングル協奏曲」とも言われるようにこの曲、後半はトライアングルの音が目立つはずなのに、ピアノの方がキラキラと煌びやかにきこえる不思議。
まあ、ノッってるソリストは誰も止められない。

 休憩時間は 幸運にも天気予報を裏切って雨がほとんど降らず、港も見える絶好のロケーション、美しい風景のベランダへ出て海風を受けて気持ちいい。神戸ってサ、おしゃれでイイ。
あちらこちらで「素晴らしいねえ~、すっごいなあ~」との声。

後半の2番は、普段演奏される機会が少ない。
その理由もライブを聴くとよくわかる。
ともすればオーケストラがばらばらになる危うさ、どこを聴いたらいいのか摩訶不思議な構成。
それをも楽しそうに弾き続けるピアニスト岡田将。
優美に歌い、圧倒的に低音を鳴らし、このリストシリーズ終盤近くなって使用回数も増え、信頼するART-VINTAGEニューヨークスタインウエイピアノとともに、この本番の舞台をオーケストラと存分に楽しんでいる感じがとても正直に伝わってくる。こちらの曲の方が実に上手く料理されていて彼に合っているかもしれない。

演奏を楽しんでいる空気がビンビン伝わってくる演奏会は(特に邦人では)あまり無いので、とっても新鮮な感じだった。美人フルートと、ヴァイオリンの最後列の男性が動きも大きくやけに嬉しそうにしているのでどーも目につく(笑)。
ともかくイイ雰囲気でした。

ひげをそり、少しスリムになり燕尾服姿もカッコイイし
一回限りとは実にもったいない。
関東でも、岡田 将 と山下一史マエストロの共演を切に望む。

岡田将 ピアノリサイタル
 オールリスト[第3回] 2011年 12月4日(日)14:00~
 リスト:
 巡礼の年 第1年「スイス」より "オーベルマンの谷"
 巡礼の年 第2年「イタリア」より
 "ペトラルカの3つのソネット"、"ヴェネツィアとナポリ " 他
 場所:東京文化会館小ホール
  →チケットの取り扱いは eプラス、チケットぴあ 他
   お問い合わせ コンサートイマジン 03-3235-3777


第6回静岡国際オペラコンクール

20日 日曜休日当直だったので、とにかく12時45分まで仕事してから抜けさせてもらい、
アクトシティ浜松大ホールへ車とばして駆け付けた。風が強く、ようやく冬の訪れかな。
13時25分乱れた髪のまま、なんとか間に合って着席。
舞台はというと、ブルーのグラデーションの照明、両端に大きな花が飾ってあり、白いカーテン、
 富士山を意識したセンスのいいデザイン文字。なんてきれいな舞台。

第1回静岡国際オペラコンクール 1996年11月 世界37の国と地域から317名応募
  本選は菊池彦典指揮、東京フィルハーモニー
  1位なしの2位 大岩千穂 ソプラノ・日本

2回 第1位なしの2位 ティグラン・マルティロシャン バス・ロシア
3回 第1位 パク・ヒョンジュ ソプラノ・韓国
4回 第1位 ワシリー・ラデュク バリトン・ロシア
5回 第1位 光岡暁恵 ソプラノ・日本
そして、昨日の
第6回 15の国と地域から177名の応募・・
 現田茂夫指揮、神奈川フィルハーモニー管弦楽団
20分ほど遅れて結果発表・・1位なしの2位 吉田 珠代 ソプラノ・日本
3位2名 イム チャンハン 韓国、高橋絵里 ソプラノ・日本

どう思ったかって?
 今回は公平な審議結果だと思う。
聴いていて、これと言って絶対的な1位だろうと思われる歌唱はなく、でも、6人とも声質が良く選定曲と自選曲の2曲をそれぞれ心を込めて丁寧に歌っていた。
最近ピアノやコンチェルト聴く機会が多かったから歌は新鮮な感じ。
 歌はやっぱりいいなあ。一緒に口ずさんじゃいそうになる。

高橋さんの 舞台映えする愛らしい姿と、明るい張りのある声、、う~ん、ファンがつきそう。
イム チャンハンの コルンゴルド「死の都」からフリッツのアリア わが憧れ、わが幻 ・・ハイバリ?これはコンクールには不利だろ思ったが 個人的には好感が持てた。
吉田さんのヴェルディ オテロ デズデモーナのアリア 柳の歌~アヴェ・マリア~ すっごく好きなんだこれは。この時点で高得点取得。 彼女は緻密にかつ自然にこのキャラクターを演じて歌う。しっとりと美しい。
神奈川フィル どうしたンだすごくイイ。
とってもステキな音楽で、主役はオケか?と思っちゃったくらい会場全体が聴き惚れた。

もっとたくさんの 若い学生たちにも聴いてほしい。
浜松には音楽専門の学校だってあるでしょう?芸術大学も。無料で聴かせるべきだと思うけれどナア。
このようなイベントを学校関係者がどうとらえているか。はたして音楽の指導者が興味を持っているのか。

年齢の高い聴衆が多い。
熱心なコンクールファンもいて下さって成り立つんだけれどどうも今回少しさびしい。
どうしたら関心をもってもらえるか やはり大きな課題ではあるけれど。
コンクール関係者の姿の方が目に付く。
 そうそう、審査員に、シェリル・ステューダーも、あの世界最高峰のバリトン歌手ベルント・ヴァイクル氏もいるのです。ヴァイクル・・いつだか、だいぶ前にリサイタル聴いたのが懐かしい。
 昨日勇気を持ってアタックした。少しお話出来たのよ。
 う~~、大きな体に抱き寄せられて、あたたかな優しい目、話す声もイイ声だし、審査だけじゃあもったいなさすぎ。
 アクトで歌って下さいッ。聴きたい。お願いしますッ!
 
夢のような方々が ここ浜松に来て下さっているんですねえ。
 入賞者記念コンサートは11月22日 静岡音楽館AOI 19時スタート
               24日 紀尾井ホール 19時スタート

次の大きなコンクールは 2012年 11月10日~24日
第8回 浜松国際ピアノコンクール  応募資格は1982年 1月1日以降に出生した者。
出場者募集中ですよ。
コンクール事務局 053-451-1148
ぜひ、浜松国際チャレンジして下さい。
「うなぎ」と「ピアノ」がお待ちしています!

当みどり音楽企画も出場者を心から応援します。

マレキアーレコンサート第100回 横山幸雄ピアノソナタ4曲 終了
 100回花束
 2011年11月16日 マレキアーレコンサート 第100回は
 横山幸雄のピアノでソナタ4曲、
 濃厚且つ感動的な時間。

モーツアルト:ピアノソナタK310  
       ピンク色の可愛いモーツアルト、横山サンが好きな曲
ベートーヴェン:ピアノソナタ第23番 「熱情」 
       いままでここで聞いた中で、なぜか一番若々しい出来・・・。
     ~休憩で冷たいお茶とお菓子でクールダウンして~
後半
ショパン:ピアノソナタ第3番
リスト:ピアノソナタロ短調
       
   ショパンは、最初の1音から豊かな響き、ズンと来た。
   ああ、これは素晴らしい。  
   聴いているうちこの100回のコンサートの事や横山サンがここで弾いていた数々のシーンが思い出されて、私にしては珍しく、こみ上げるものがあって、うるうるしてきた。
・・・・・もう、ダメだ。
隣の席の主人に合図を送り、ドウシタンダヨとそっと差し出された男性用ハンカチであふれ出る涙をなんとか化粧が崩れないよう 拭き拭き、
目の前で繰り広げられる横山幸雄のショパンを極めた演奏を聴く。
  
(・・ああ、泣けたといえばそういえば 2007年11月にNHK交響楽団首席クラリネット奏者の松本健司さんと横山さんのマレキアーレでのデュオコンサートのリハーサルで、私からの無理な注文のフランクのヴァイオリン・ソナタをクラりネット用に編曲して演奏する松本さん。幼なじみの息の合った2人の笑顔の姿を見ているうち感謝と何とも言えないあたたかな気持ちがこみ上げて真珠の涙がポロリとこぼれおちた。
お二人とも困ったような見て見ぬふりして・・・そんなにイイか?僕たちの演奏が って雰囲気だったなあ(笑)。)

堂々たるもの、横山幸雄のショパンはまだまだ進化していて、余裕もあって聴かせる聴かせる。それでいて新鮮で煌めいて。ほめすぎ?いや、ほめすぎではない。
柔軟に変化する各楽章。ノクターン風の第3楽章の抒情性で惹きつけたあとは第4楽章の大胆で緻密な責め。
絢爛豪華なラストに向かって神がかり的。
アフタートークでご本人も言っていましたが

「弾きながら ショパンはまだいけるな と思いました」
  
リスト、そう、最後はリストのロ短調。
「切りかえられたら二重人格者です」 と言って弾きはじめましたが
ロマンティックにというよりも、甘美なとか、悪魔的とはまた性質が違って、そう、
100回という日に、今日のこのお客様との空気の中で、このピアノの状態で、ピアノの持っている機能を出来る限り使い、感性と実力で リスト:ピアノソナタロ短調を表現したナと感じた。

細かいニュアンスや息遣いも、突き放す厳しさも、包み込む優しさもなにもかもが10本の指から、今回初めて靴も脱いでペダルを操る2本の足から、弾く表情からも表現されてこちらに伝わり、圧巻。
彼の実力の凄さを改めて実感した。


音楽は生きていて2度と同じ演奏なんてないし、出来ない。
この日来て下さったお客様と一緒に聴けてうれしかった。。東京や愛知県、岐阜や静岡県内各地からも足を運んで下さり、いつも感謝しています。
お客様が聴いて下さるから公演が出来る。

主催者的な発言からはもう離れている気もするけれど 何度主催しても全て違うし一回一回ドキドキワクワクしながら開催しています。調律の杉浦さんいつもピアノを健康にしてくれて感謝。

素敵な花束を作ってくれた金山桃子さんありがとう。

このソナタ4曲の夕べ、ピアニスト横山幸雄に感謝。


リストと言えば当マレキアーレでも何度も弾いてくれている 岡田 将さんのリスト:ピアノコンチェルト第1番、第2番 11月23日水曜祝 に神戸の松方ホールで本番だから聴きに行くんですよ~衣装は何かな~。 というと
「ふ~ん、・・・・ラコッツイ練習していて今度11月23日に沼津市民文化センターで弾くから聴きに来て」 と言う。
え??同じ日・・しかし岡田 将の弾くリストのコンチェルト楽しみにしているんだからっ無理。

今日も電話で「沼津で弾くから聴きにおいで下さい。」またも言う。
   ・・横山サン、無理ってば。

横山幸雄演奏会スケジュールはと・・
 19日東海村東海文化センター:オールショパン
 20日ハーモニーホール座間 神奈川
     ベートーヴェン:ピアノソナタ悲愴 月光 テンペストほか
 26日第1生命ホール 東京
 29,30はヴァイオリンの矢部さんと・・・ なんちゅうスケジュール。

11月23日 水曜祝 静岡県 沼津市民文化センター小ホール15時開演
ベートーヴェン:悲愴、リスト:メフィスト・ワルツ、ラコッツイ行進曲、ショパン:舟歌 ほか
   お問い合わせ 沼津市文化センター 055-932-6111

頑張って下さい。 応援しています。

来年も来てくれる約束をしました。
また何が飛び出すか、皆様楽しみにしていてください。







務川慧悟ピアノリサイタル 終了 マレキアーレ

 ベートーヴェンの作品は、こんなにも熱くほとばしる感情と、しっとりとして儚くも美しいメロディーだったかと。
ピアノ・ソナタ第31番変イ長調 を弾いている務川くんを見ながら、「これはどうしたことかッ・・・これが18歳の演奏か?」と、動揺している自分がいた。

2011年11月13日 マレキアーレでの務川慧悟ピアノリサイタル公演は、バッハから、その正確さとキレの良い指使いの平均律から始まった。
う~~~ん、6月に聴いた時より上手くなってる・・・
小さな小さな空間にスタインウエイのフルコンですが、そりゃあ何もかもきこえちゃうし、ペダルも難しいと思うけれど、そのピアノの低音から高音まで、うるさくなくよく鳴らし、ショパンのあの難曲スケルツォ第4番を細やかなパッセージを易々と楽しそうに弾き、音の粒がはじける水滴のように指からこぼれ落ちる。
憂いを帯びたメロディーもプロのピアニスト顔負けの豊かな表現で、聴いている私たちの心を惹きつける。

アンコールには、
務川くんが一番好きだという作曲家
ショパンのエチュードから「革命」
そして、私との初々しいトークのあと、最後の最後に
いやはや、高校生がこれを持ってくるとはッ
・・・シューマンの「トロイメライ」

弾くこと以外なにも感じないかのように素晴らしい集中力で最後まで弾き終えました。
ブラボーが何度も飛び、涙ぐんでいるお客様も数人。

終演あと、さっきまで元気に鳴ってたホカホカのピアノを横目にホールの中でりんごジュースで「ああ、おわった~~~!緊張しました~」
最高の笑顔で乾杯。
来年もまたキミのピアノ聴かせて下さい。 大学受験頑張って!

感動をありがとう。


うちの赤いバラ


今日、明日のこと

ああいま、医院の仕事が終わりました。
今日は青い空、いい天気だ。
もうすこしすると、明日マレキアーレで本番を迎える高校生ピアニスト 務川慧悟くんがマレキアーレに来ます。
前日入りして練習する気合いの入れよう。
 
く~~~ッ、嬉しいじゃあありませんかッ。

師匠の横山幸雄氏が得意の ショパン:スケルツォ4番を弟子のきみがどう弾くか、有名過ぎる程の「英雄ポロネーズ」にどう立ち向かうのか。アンコールは何が飛び出すのかッ??


若い方々がこれからの音楽界を担っていきます。
私たちは、出来る限り応援しながら、共に前を向いて歩んでいかねばなりません。
私たちの役割なのです。

明日11月13日は安部まりあさんの チャイコフスキーピアノ協奏曲第一番の本番と重なってしまったね。
今回まりあさんのは聴きにいけませんが、リハーサルで大変いい演奏をしていると情報が入りました。
頑張ってね!!2011年11月13日(日)
開演15:00  
会場:新宿文化センター大ホール
指揮:ロッセン・ゲルゴフ
管弦楽:東京交響楽団
出演:安部まりあ(pf)
曲目:チャイコフスキー ピアノ協奏曲第1番 変ロ長調
            交響曲第6番 ロ短調「悲愴」



さてさて、明日の15時スタートの務川慧悟ピアノリサイタル 浜松市浜北区小松 のマレキアーレで。¥500 
当方で、一生懸命に弾くであろう若い力を、お客様とともに 楽しみ、応援します。
まだ、若干入場できますよ、聴きに行こう! と思われた方、お電話でお申し込み下さい。
(090-7049-1809)
20101017 生駒高原 コスモス


ユリアンナ・アヴデーエワ ピアノリサイタル 浜松

昨夜は アクトシティ浜松中ホールでの ユリアンナ・アヴデーエワピアノリサイタル。
仕事の為後半のリストから聴く。9列目、指も表情も見える席。音は上を飛んで行ったか・・・。
使用ピアノは ショパンコンクールの際優勝の時にも使用していたヤマハ

リスト:調整のないバガテル を、へ、もう弾いたの?と、モダンに難無く弾き、
ワーグナー(リスト編): オペラ「タンホイザー」序曲などは舌を巻く・・もう圧巻。
ストイックなパンツスーツ、小柄ではあるがバリバリ弾く弾く。こまやかなニュアンスも出すし、ゆるぎないテクニック。
前半の ショパン:バルカローレ をどんなふうに弾いたのかな。

第16回ショパンコンクールの覇者。1985年モスクワ生まれ。 さすがアルゲリッチが推したピアニストであるナとうなづける。チャイコフスキーコンクールの覇者 ダニール・トリフォノフのピアノもそうであったが、弾けること、大前提なんだけどまあ、コンクールで勝ち抜いた直後の弾き手は独特の光を放つ演奏をする。その時期にしか聴けない、味わえない空気というのか。

このように、話題だけでなく実力のある演奏者を、浜松市文化振興財団がよぶことは誠にうれしい。
そうでなくては 音楽のまち浜松ではないだろう と思う。
~1990年、浜松市はポーランド・ワルシャワ市と「音楽文化友好交流協定」を結びました。
協定締結20周年にあたる昨年(2010年)10月、「第16回ショパン国際ピアノ・コンクール」の優勝者ユリアンナ・アヴデ―エワに『浜松賞』を授与するなど、"音楽の都・浜松"を世界へ発信するとともに、両市の交流をさらに深めました~
え=?そうだったんですか。知りませんでしたよ。
じゃあ最後に日本語で「ありがとございました!ハママツ♪」 とでも言ってくれると嬉しかったのにナア。

アンコールはショパンのマズルカ3曲・・・玄人好みの名曲でした。 

サインにはたくさんのファンが。「右手の疲労を考えてサインはおひとり一枚にさせていただきます」
の言葉に 唖然。

そうか・・・そういうのは初めて聴いた。
そういえば大好きなマレイ・ペライア氏は今回の演奏会の後はサインしませんが、申し訳ありませんと言っていた。

世の中・・・イロイロなのであ~~~る。



20111112 エンゼルトランペット


2011年11月6日 宮沢賢治記念館公演 ~ピアノと朗読~ の一日
 2011年 11月6日の 花巻市にある宮沢賢治記念館内ホールは、アメニモマケズ 足を運んで下さった多くのお客様であふれんばかりでした。

次々に椅子が埋まっていく風景、立ち見も多く、年齢も様々。170名を数えました。
とても静かに聴いてくれた赤ちゃんを抱いたお母様も3組、
ホールぐるり木枠ガラス窓の外の木々の姿が気持ちいい。見事に赤く色づいたもみじを背景にピアノが設置されて、美しいこの空間。
こんなに多く集まって下さって、集中して見て聴いて下さるみなさんを後ろから拝見しながら、涙がこぼれそうでした。

このブログでもご紹介しましたが、2009年の11月14日が第1回公演、そして今年3月20日に予定されていましたがあの大災害で、延期となり、もう、あれで終わりであろうと思っていましたがトンデモナイ、「企画展・種山ヶ原と賢治」の開催記念として再度開催。

・・・私は前日5日は11時まで医院で働き、白衣を脱ぎすて、浜松駅から新幹線に飛び乗った。瞬間、心はすでに岩手県へと走る。
17時前、新花巻駅着、新幹線から一歩降りた瞬間空気も冷たく心地いい。大きく深呼吸。「ああ、なんて甘い空気なんだろう、やっぱり、やっぱり大好きな新花巻だ。ん、何だかちょっと煙たいけど。」
迎えに来てくださった館の、中島さんと伊藤さんの姿が見えた瞬間嬉しくて、改札を飛び越してしまうところで、引っかかってはさまってしまった(笑)。
空気が煙たい理由がわかったよ。稲を焼いたりしているんだって。片付けや、灰にして消毒の役目をしたり。

懐かしいみなさんと会い、ホールで前日の打ち合わせをし、明日この場所でいよいよ本番だなあと気合いを入れて。ああ、少し雨が降り出した。宿のつるつるになる良質の温泉に浸かり、明日を考えると妙に興奮してウトウトしているうち朝を迎える。

朝も気持ちのいい雨。紅葉が初めて目に入った。昨夜はもう暗かったからね、
こんなに木々が色づいていたんだ!赤や黄色できれい。すごいな。

花巻バラ園は残念ながらもう、行く時間がない。今回涙をのんで左目で見ながら通過し、お迎えに来て下さった館の優しい太田氏と話しながら宮沢賢治記念館へ9時45分に到着。
ピアノを瑞々しく調律してピカピカに磨いて待っていて下さった鈴木さん。ピアニスト松岡淳さん、朗読の牛崎敏哉さんと リハーサル開始。
一番のところは 「銀河鉄道の夜」 の一部を、ピアノ曲とどう合わせるか。
ラヴェルの前奏曲~始まり、亡き王女の為のパヴァーヌ、そしてソナチネを上手く合わせていく。
ううん、すごいなあ牛崎さんの読みに引き込まれていく。
朗読の邪魔になってはいけないし、ただのBGMになっても意味がない。
松岡さんや牛崎さんと話し合い、色々なパターンを試し、合わせを終えた。
公開リハーサルだったので聴いて下さっていたお客様から、思いもがけずに拍手までいただいて、恐縮しながら本番を待つ。お昼は「山猫亭」の美味しいお弁当でとっても嬉しい。
あちらこちらに色とりどりの美しいバラの花がセンス良く生けてあって気持ちが落ち着く。優しい伊藤さんに感謝。

松岡淳さんは紺のストライプ入りシャツに紺のネクタイ、黒のビロードのベストに黒のパンツ。ピアノソロの最後ハンガリー狂詩曲第2番で最高潮になり、最前列の子供さんが体を揺らし踊りしながら聴いている。

牛崎さんといえば、衣装や小物を使い、銀河鉄道の夜の際には革の上着と黒の帽子も使って、物語が目に見えるようだ。朗読に、「母に云ふ」と、生徒に対する先生としての優しさや思いやりがあふれる「あすこの田はねえ」。
方言がたっぷり出てくる「鹿踊りのはじまり」を 読んだ。
驚いたのが、鹿踊りの為に館の方々が ススキや紅葉した木々を、発泡スチロールに刺したものを用意して下さっていて出来もよく、Ⅱ部の始まりの際に舞台へ運んだ。それがまたススキの中で鹿たちが話しているようで効果的で見惚れてしまった。手ぬぐいも重要な小物。ホントに一度宮沢賢治のこの「鹿踊りのはじまり」を是非読んで下さい。素朴で優しいユーモラスな内容。牛崎さんが読むからこその面白さ!。もう一度聴きたい。

松岡さんの弾くピアノ、アンコールのリスト:ラ・カンパネラ で皆さんの心にどんな鐘の音を鳴らしてくれたのか。。
一番最後に、この岩手、東北のこの大震災を身をもって体験し、心深く感じた牛崎さんが今回の会の為に選んだ文章。 今回、この機会に是非紹介したく、許可をいただいて下記、文の最後を載せました。
     
宮沢賢治が亡くなる10日前に書いた 最後の手紙 
「九月十一日 柳原昌悦あて  封書」
「略・・・・・風のなかを自由にあるけるとか、はっきりした声で何時間も話しができるとか、じぶんの兄弟のために何円かを手伝へるとかいふやうなことはできないものから見れば神の業にも均しいものです。
そんなことはもう人間の当然の権利だなどといふやうな考では、本気に観察した世界の実際とは余り遠いものです。どうか今のご生活を大切にお譲り下さい。

上のそらでなしに、しっかり落ちついて、一時の感激や興奮を避け、楽しめるものは楽しみ、苦しまなければならないものは苦しんで生きていきませう。

いろいろ生意気なことを書きました。
病苦に免じて赦して下さい。

それでも今年は心配したやうでなしに作もよくて実にお互心強いではありませんか。
また書きます。」

賢治さんは1933年9月21日に空のお星さまになってしまいました。


私はこれらの公演内容を今回で終わりにせず、近いうちこの浜松で行うことができればどんなに幸せかと思っています。


20111106 hanamaki


マレイ・ペライア ピアノリサイタル  名古屋 しらかわホール


その一音 聴いただけでなんと幸福に満ちた気持ちになったか・・・
 「マレイ・ペライア」 2011年11月3日 名古屋 しらかわホール 美しいホールだ。
「マレイ・ペライアはとてもいいよ、是非聴くべきだ 」と、以前ピアニスト横山氏に言われて
前回は キャンセルできけず
よし、今度こそはと 足を運んだ。二階背中の見える席、目の前の安全用ガラスの無粋なことに驚きながら座って
とにかく鉄柵の隙間から演奏者を見る。ああ、ペライアの背中と指とがよく見える・・・。
 
バッハ: フランス組曲第5番 のⅠアルマンド を弾きはじめたその指がピアノに触れた瞬間から ホールに美しい可憐な花がふわっと広がり人々を幸福にさせるような何とも言えない優しい気持ちになった。
いや~、体の力がすっと抜けた。

ベートーヴェン:ピアノ・ソナタ第27番 あまり聴いた事がなかったこの曲、
        第一楽章は「理性と感情の争い」 第二楽章は「恋人との会話」と、
        ベートーヴェンは答えたそうですが。(解説 柿沼 唯氏 より引用)

ブラームス:4つの小品 大好きなこの曲。4曲とも清らかでどことなく懐かしい風景が浮かんでは消え、心の中を見透かすように目の前を過ぎていくピアノの音・・・
それは後半のシューマン:子供の情景でも 同じで、何と言ってもマレイ・ペライアの弾く音の透明感と美しさとにドキドキしちゃうのだ。

ショパン:プレリュード第8番作品28-8
     マズルカ嬰ハ短調 作品 30-4
     スケルツォ第3番嬰ハ短調作品 39
う~ん、こ、これは・・音の美しさだけではない、大変なテクニシャンである。

アンコールにショパン:エチュードから 10-3 ああ、続きが聴きたいッ
とおもったら10-4 !!す、素晴らしい!!
シューベルトの即興曲 で 締めくくる。

満足であ~~~る。
こんなに幸せな気持ちになるなんて。体があたたかくなっちゃったよ。
一人で聴いていたので話す人が居ず、我慢できずに横山氏に電話し、いかに云う通り素晴らしかったかをめちゃくちゃな言い方で説明した・・。続きは彼が16日にマレキアーレ公演に来た際に説明することになっちゃった(笑)。

待っていたファンへ対し、にこやかに楽屋口に現れてくれた。しかし、なんていい人なんだろう。
行けない代わりにピアノの学生さんに譲った5日のサントリーホールではどんな世界が繰り広げられるのかな。
ぜ~ったい聴くべき価値のある演奏だよ。
溢れんばかりの 水も滴るようなみずみずしい音を創って下さった ピアノ調律師の外山さんにも感謝。

11月1日にみなとみらいで聴いたキーシンは、体調不良の様子だった。
せき込みながら、時折集中が途切れ、あふれる汗を拭きふき弾く姿も初めて見たが、それでも最後には笑顔を見せアンコールを弾いてくれる。拍手が止まらない。
本プロ終えたらすぐ体を休めたいであろうに。
1000人以上の目を一身に集め、集中して弾かねばならない音楽家は 私たちの図り知れない体力・精神力を必要とするのだろう。 う==ん、私も怠けていてはいけないのダ。
 芸術家たちに感謝。