堀内康雄(ほりうちやすお)バリトンのリサイタル、紀尾井ホールへ行ってきました。
彼は慶応大学法学部卒、ミラノ・ヴェルディ音楽院へ留学、94年ヴェネツィア・フェニーチェ劇場の「ラ・ボエーム」でデビュー。デビュー10年目の待望の本格的リサイタルとのこと。あたたかでいて正確、のどに無理の無い発声は聞いていても安心。前半のモンテヴェルディやジョルダーニ、ベッリーニの作品たちはどうもしっくりといかなかったものの、モーツアルトの「窓辺においでよ」「みんなが酔いつぶれるまで」などからおお、いいね~ と、声も出はじめ、後半のヴェルディ「寂しい部屋で」「プロヴァンスの海と陸」トスティの「君なんかもう」などは聴き惚れる。ラヴェルの「ドゥルシネア姫に思いを寄せるドンキホーテ」などはチェロの川崎昌子さんも共演の中、オペラを見ているよう。ラヴェルの美しく躍動的な曲が色鮮やかに表現され、三人が一体となりなんとまあ美しいことか。アンコールの「悪魔め、鬼め」はもう、文句のつけようは無く、最後の「オーソレミオ」は急逝したパヴァロッティを意識してくれたのかなあ、テノールよりブリリアントな声!?お客様は大興奮でした。 ピアノの佐藤正昭さんは最近指揮者としてもご活躍ですが、堀内さんの呼吸を見事に合わせてサポート。 あ、そうそう、隣席の渋いパープル?のスーツを着たおしゃれな方、話が合いましたねえ~~。横浜から来られたとか。またどこかで姿を見かけたら是非お声掛けて下さいっ。お茶しましょうっ!是非っ。
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