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みどり音楽企画の徒然日記
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みどり音楽企画

Author:みどり音楽企画
芸術をこよなく愛する
みどり音楽企画の代表取締役社長。
東北・九州・美術館・水族館・デパ地下好き。

看護師でもあり、包帯巻かせると
出来上がりは芸術品。
栗きんとん・ハンバーグは
まかせておいてッ!
お料理だけじゃあないよ、
今年もいい公演つくります!!



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2011年11月6日 宮沢賢治記念館公演 ~ピアノと朗読~ の一日
 2011年 11月6日の 花巻市にある宮沢賢治記念館内ホールは、アメニモマケズ 足を運んで下さった多くのお客様であふれんばかりでした。

次々に椅子が埋まっていく風景、立ち見も多く、年齢も様々。170名を数えました。
とても静かに聴いてくれた赤ちゃんを抱いたお母様も3組、
ホールぐるり木枠ガラス窓の外の木々の姿が気持ちいい。見事に赤く色づいたもみじを背景にピアノが設置されて、美しいこの空間。
こんなに多く集まって下さって、集中して見て聴いて下さるみなさんを後ろから拝見しながら、涙がこぼれそうでした。

このブログでもご紹介しましたが、2009年の11月14日が第1回公演、そして今年3月20日に予定されていましたがあの大災害で、延期となり、もう、あれで終わりであろうと思っていましたがトンデモナイ、「企画展・種山ヶ原と賢治」の開催記念として再度開催。

・・・私は前日5日は11時まで医院で働き、白衣を脱ぎすて、浜松駅から新幹線に飛び乗った。瞬間、心はすでに岩手県へと走る。
17時前、新花巻駅着、新幹線から一歩降りた瞬間空気も冷たく心地いい。大きく深呼吸。「ああ、なんて甘い空気なんだろう、やっぱり、やっぱり大好きな新花巻だ。ん、何だかちょっと煙たいけど。」
迎えに来てくださった館の、中島さんと伊藤さんの姿が見えた瞬間嬉しくて、改札を飛び越してしまうところで、引っかかってはさまってしまった(笑)。
空気が煙たい理由がわかったよ。稲を焼いたりしているんだって。片付けや、灰にして消毒の役目をしたり。

懐かしいみなさんと会い、ホールで前日の打ち合わせをし、明日この場所でいよいよ本番だなあと気合いを入れて。ああ、少し雨が降り出した。宿のつるつるになる良質の温泉に浸かり、明日を考えると妙に興奮してウトウトしているうち朝を迎える。

朝も気持ちのいい雨。紅葉が初めて目に入った。昨夜はもう暗かったからね、
こんなに木々が色づいていたんだ!赤や黄色できれい。すごいな。

花巻バラ園は残念ながらもう、行く時間がない。今回涙をのんで左目で見ながら通過し、お迎えに来て下さった館の優しい太田氏と話しながら宮沢賢治記念館へ9時45分に到着。
ピアノを瑞々しく調律してピカピカに磨いて待っていて下さった鈴木さん。ピアニスト松岡淳さん、朗読の牛崎敏哉さんと リハーサル開始。
一番のところは 「銀河鉄道の夜」 の一部を、ピアノ曲とどう合わせるか。
ラヴェルの前奏曲~始まり、亡き王女の為のパヴァーヌ、そしてソナチネを上手く合わせていく。
ううん、すごいなあ牛崎さんの読みに引き込まれていく。
朗読の邪魔になってはいけないし、ただのBGMになっても意味がない。
松岡さんや牛崎さんと話し合い、色々なパターンを試し、合わせを終えた。
公開リハーサルだったので聴いて下さっていたお客様から、思いもがけずに拍手までいただいて、恐縮しながら本番を待つ。お昼は「山猫亭」の美味しいお弁当でとっても嬉しい。
あちらこちらに色とりどりの美しいバラの花がセンス良く生けてあって気持ちが落ち着く。優しい伊藤さんに感謝。

松岡淳さんは紺のストライプ入りシャツに紺のネクタイ、黒のビロードのベストに黒のパンツ。ピアノソロの最後ハンガリー狂詩曲第2番で最高潮になり、最前列の子供さんが体を揺らし踊りしながら聴いている。

牛崎さんといえば、衣装や小物を使い、銀河鉄道の夜の際には革の上着と黒の帽子も使って、物語が目に見えるようだ。朗読に、「母に云ふ」と、生徒に対する先生としての優しさや思いやりがあふれる「あすこの田はねえ」。
方言がたっぷり出てくる「鹿踊りのはじまり」を 読んだ。
驚いたのが、鹿踊りの為に館の方々が ススキや紅葉した木々を、発泡スチロールに刺したものを用意して下さっていて出来もよく、Ⅱ部の始まりの際に舞台へ運んだ。それがまたススキの中で鹿たちが話しているようで効果的で見惚れてしまった。手ぬぐいも重要な小物。ホントに一度宮沢賢治のこの「鹿踊りのはじまり」を是非読んで下さい。素朴で優しいユーモラスな内容。牛崎さんが読むからこその面白さ!。もう一度聴きたい。

松岡さんの弾くピアノ、アンコールのリスト:ラ・カンパネラ で皆さんの心にどんな鐘の音を鳴らしてくれたのか。。
一番最後に、この岩手、東北のこの大震災を身をもって体験し、心深く感じた牛崎さんが今回の会の為に選んだ文章。 今回、この機会に是非紹介したく、許可をいただいて下記、文の最後を載せました。
     
宮沢賢治が亡くなる10日前に書いた 最後の手紙 
「九月十一日 柳原昌悦あて  封書」
「略・・・・・風のなかを自由にあるけるとか、はっきりした声で何時間も話しができるとか、じぶんの兄弟のために何円かを手伝へるとかいふやうなことはできないものから見れば神の業にも均しいものです。
そんなことはもう人間の当然の権利だなどといふやうな考では、本気に観察した世界の実際とは余り遠いものです。どうか今のご生活を大切にお譲り下さい。

上のそらでなしに、しっかり落ちついて、一時の感激や興奮を避け、楽しめるものは楽しみ、苦しまなければならないものは苦しんで生きていきませう。

いろいろ生意気なことを書きました。
病苦に免じて赦して下さい。

それでも今年は心配したやうでなしに作もよくて実にお互心強いではありませんか。
また書きます。」

賢治さんは1933年9月21日に空のお星さまになってしまいました。


私はこれらの公演内容を今回で終わりにせず、近いうちこの浜松で行うことができればどんなに幸せかと思っています。


20111106 hanamaki
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